初演の雪組版を皮切りに、2005年の月組公演で、5組すべてが上演したことになりました。本作は、トートを演じる彩輝直のサヨナラ公演。彩輝は、彼女ならではの美しくも妖艶なトート像を作り上げました。そして、月組版でもうひとつ話題になったのは、瀬奈じゅんがエリザベートを演じたこと。男役がエリザベートを演じるのは月組版が初めてのこととなり、瀬奈は男役ならではの新たな息吹を、エリザベートに吹き込みました。そして、フランツを初風緑が、ルキーニを霧矢大夢が、それぞれの持ち味を生かして演じています。初演から約10年の歳月を経たこの月組版で、宝塚歌劇版『エリザベート』が、新たな1ページを開きました。
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