番組審議会

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「TAKARAZUKA SKY STAGE」第24回放送番組審議会

実施日時 2024年10月15日(火) 10時30分〜11時45分
出席者 委員長 渡辺 裕
副委員長 久保井 聡明(書面)
委員 (五十音順) 出野 徹之、川勝 平太、小清水 漸、畑 律江

[議事内容]


第一部 事業の状況、番組編成についての報告

第二部 番組審議

■オリジナル番組「The Reading〜美しきことばを聴く〜#2「一之瀬航季」」について


(委員の皆様からのご意見)

  • 出演者の朗読が“宝塚歌劇調”ではなかった点が良かった。プロの朗読家に指導をしていただいた効果もよく出ていた。
  • 番組全体を通してセピアカラーというトーンで統一したことにより、大正文学の世界観を作る上で非常に映像としてきれいに仕上がっていた。
  • 番組全体が出演者本人の素顔の部分と朗読の部分で構成されているが、その境目がわかりにくい。朗読の部分は分割せずに構成すれば、もっとその部分が際立ち、制作者の意図が明瞭になったのではないか。
  • 出演者が知りえない時代背景のこの作品に対して、彼女自身が感じたことをもっと聞き出しても良かったのではないか。
  • 朗読番組というと、座った状態での地味な映像になりがちであるため、ビジュアルが重要な宝塚としてどのように制作するのか興味深かった。衣装、背景やメイクにもこだわり、各プロフェッショナルたちとのコラボレーションにより世界観が出る良い映像になっていると納得した。
  • 楽しい番組ではあるが、出演者を魅せる、撮影スタッフの演出(美術セット、衣装、照明等)を見せる、(テレビの番組として)文学作品を朗読することの意義は何か等、それぞれが中途半端になっているように思えた。どこに重点を置くかを明確にした方が良いのかもしれない。しかしながら、とても可能性のある番組だと思った。
  • 濃密で見ていて短く感じたし、何度も見られる良い番組だと感じた。
  • 「音」というものは、聞く者の想像力を喚起するが、そこに映像で少し刺激を与えることでさらに想像を花開かせることがある。今回の映像は、あまりにも小説自体のテキストに忠実に映像を作り込み過ぎたため、その想像力の可能性を阻害している感があり、少し残念に思われた。
  • 最近のテレビの世界では、朗読番組を制作することが難しい中、新機軸として、新たな可能性を広げていってほしい。