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「TAKARAZUKA SKY STAGE」第22回放送番組審議会

開催日時 2022年8月29日(月) 10:30〜11:30
出席者 委員長 渡辺 裕
副委員長 久保井 聡明
委員 (五十音順) 出野 徹之、川勝 平太、小清水 漸、畑 律江

[議事内容]


第一部 事業の状況、番組編成についての報告

第二部 番組審議

■オリジナル番組「Fairy Session」♯2について


(委員の皆様からのご意見)

  • 劇団には司会進行の務まる人材が、そしてOGには宝塚に関する話題を持つ人材がいて、かつ豊富なアーカイブ映像を活用できるという、タカラヅカ・スカイ・ステージならではの番組。
  • 咲妃さんが芝居を行う上で大切にしていると語った内容は、宝塚だけにとどまらない普遍的なことであった。彼女自身が様々な舞台経験を積んでいくうちに、自分なりの哲学を会得したのではないか。
    そういった意味でも非常に示唆に富んだ番組であり、現役生の方にも大変参考になると思われるので、是非ご覧の上で舞台に活かしていただきたい。
  • 各出演者の顔が正面を向いていない局面が多かった。視聴者のためにはなるべく正面を向くようなカメラワークが必要では。
  • 娘役の系譜の中で咲妃さんがどのような存在だったのかという情報があれば良かった。また宝塚の娘役とは何なのか、俯瞰的な視点で演出家や外部の評論家のインタビュー等が入れば、番組としてより深みが増したのではないか。
  • 尊敬に値する先輩がいて、その先輩の背中を見てきた後輩もまた後輩から見られる存在となる関係性が、卒業後も継続している。このように、舞台人として常に先輩から学ぼうとする姿勢を持ち続ける宝塚歌劇全体の誠実さが、明確に表れた良い番組だった。
  • 出演者3名が近い年代から選ばれていたのは、現役時代の共通体験による会話ができることが番組作りのメリットであった一方、30分で3つの舞台作品を取り上げると、それぞれの話が短くなる。例えば作品を1つに絞って長く話しながら、オーディオ・コメンタリーの手法を採り入れ、作品に関わった様々な関係者のコメントを差し込めば、別の深みが出たのではないか。

■その他、放送全般に関するご意見

  • ボストン交響楽団で日本人として初めて指揮し、昭和前期のクラシック音楽家として活躍した大澤壽人(1906〜1953)の再評価が高まっている。宝塚歌劇に楽曲を提供したこともあるこの作曲家をタカラヅカ・スカイ・ステージでも取り上げてみてはどうか。
  • タカラヅカ・スカイ・ステージが20周年を迎えられたのは、関係者の大変な努力の賜物であろう。