実父徳川家康から「鬼っ子」と恐れられ養子に出された男・松平忠輝。その波瀾万丈な半生を描く作品。'03年花組・東京宝塚劇場・新人公演。脚本・演出は谷正純。新人公演担当は児玉明子。愛音羽麗、遠野あすか 他。徳川家康（桐生園加／本役は汝鳥伶）は生まれたばかりの忠輝（愛音／轟悠）の異相を嫌い、筆頭家老花井三九郎（紫万新／未沙のえる）を後見人に松平家に養子に出す。忠輝は三九郎の息子、花井主水正義雄（華形ひかる／春野）と兄弟のように育ち、自由奔放な思考と優しさを持つ才能豊かな若者に成長する。やがて将軍職を息子・秀忠（貴怜良／夏美よう）に譲った家康は、成長した忠輝と対面し、その人間性に驚愕。伊達政宗（嶺輝あやと／立ともみ）の娘で、形だけの花嫁だった五郎八姫（遠野／ふづき美世）と正式に婚礼を挙げるように命じる。しかしこれに嫉妬した二代将軍秀忠は、弟である忠輝の暗殺を武芸指南役・柳生宗矩（未涼亜希／瀬奈じゅん）に命じる。

主な出演者愛音羽麗、遠野あすか 他