タカラヅカ・レビュー要素を総合的に観せる作品で、大地真央を中心とする月組の強力なダンスと歌唱力によるレビュー大作。'84年月組・宝塚大劇場。製作は内海重典。作・演出は小原弘稔。大地真央、黒木瞳、剣幸 他。プロローグ、中詰め、フィナーレを除いてはストーリー仕立てになっている。まずは、剣が歌い、大地を中心に、黒木、春風ひとみらが舞うプロローグ。続いて「第１話」。恋人カトリーヌ（黒木）が止めるのをふりきってパリに出てジゴロとなったジェラール（大地）は、スターとなったカトリーヌに会いに行くが、ファンに囲まれたカトリーヌと彼女を見守るルネ（剣）の姿を見て、二人の幸福のために去っていく。そして、スパニッシュ風の中詰めに続いて「第2話」。伯爵家の御曹司ジョージ（涼風真世）とアメリカ娘アリス（春風）が、結婚の許しをもらうために、アリスの母サラ（条はるき）に会いにニューヨークを訪れる。そこで花売り女であることを隠していたサラを助けようと、ギャンブラーのビッグ・ランド（大地）、スリのサム（剣）らが彼女を一日だけのレディに仕立てる。最後はスターたちの歌とダンスが次々と展開される豪華なフィナーレで幕となる。

主な出演者大地真央、黒木瞳、剣幸　他