宝塚歌劇団演出家・柴田侑宏の1周忌を迎えるにあたり、柴田先生の多くの演出作品を映像で振り返り、宝塚歌劇に遺した功績、作品の魅力などを関係者へのインタビューや証言、これまでにご自身が出演されたスカイ・ステージの番組からピックアップした語録なども交えて、その偉業を偲びます。1961年『河童とあまっこ』でのデビュー以降、柴田先生の手掛けた作品は『アルジェの男』『あかねさす紫の花』『琥珀色の雨にぬれて』『哀しみのコルドバ』などのオリジナル作品をはじめ、『小さな花がひらいた』『うたかたの恋』『大江山花伝』『忠臣蔵』『仮面のロマネスク』『凱旋門』などの古今東西の文学や映画、コミックなどに材をとった作品に至るまで枚挙にいとまがありません。1976年には『フィレンツェに燃える』で、昭和50年度芸術選奨新人賞を受賞。その後も、眼病を患いながらも生徒への厳しくも愛情溢れる演技指導、そして宝塚歌劇の魅力を伝える作品を創り上げてきました。「芝居とは人間を描くもの」「人間が息づく香気ある舞台を」という信条通り、その繊細かつ情熱的な脚本で、多くの宝塚ファンの支持を得てきました。番組では、「柴田作品」の歴史を振り返りながら、作品の魅力、演出家としての矜持、さらに生徒への教えなど、様々な面から演出家・柴田侑宏の魅力・功績を紐解きます。

主な出演者汀夏子、麻実れい、大地真央、剣幸、杜けあき、黒木瞳、紫苑ゆう、安寿ミラ、柚希礼音、明日海りお／轟悠、望海風斗／大野拓史、吉田優子、謝珠栄／小川友次（宝塚歌劇団理事長）