日本物のショー、そして甘く美しい悲恋物語と、峰の魅力を次々に見せるオムニバス形式の1本立て。星組主演男役・峰さを理の退団公演。'87年星組・宝塚大劇場。作・演出は植田紳爾。峰さを理、南風まい、日向薫 他。巨大な星にのって現れた峰が歌うプロローグにつづき、日本物の世界へ。峰中心に、黒田節、貝殻節、刈干切唄、じょんがら、佐渡おけさなどの民謡をダイナミックに歌い踊る。最後はスウェーデン貴族で陸軍中尉のシクステン（峰）とサーカスの踊り子エルビラ（南風）の悲恋。妻ある身でエルビラと恋に落ちたシクステンは軍を脱走。当局は憲兵を派遣して追い、親友ヨルゲン（紫苑ゆう）はそのあとを追う。デンマーク南部の湖畔に落ちのびた二人は、お尋ね者であることを宿屋の主人に気づかれるが、哀れに思った女将が逃がしてくれる。二人はエルビラの古巣、チボリのサーカス団に落ちのびる。幼なじみのレンナルド（日向）が匿うが、憲兵の手が伸び……。

主な出演者峰さを理、南風まい、日向薫　他