平安時代の伝説的な美貌の貴公子で、歌人としても名高い在原業平と、政敵・藤原良房の娘・高子との恋の行方を描いた作品。'01年星組・宝塚大劇場・新人公演。作は柴田侑宏。演出・振付は尾上菊之丞。新人公演担当は藤井大介。真飛聖、映美くらら 他。在原業平（真飛／本役は稔幸。以下同）は、宮中の宴で高子（映美／星奈優里）に出会う。高子は業平の政敵、太政大臣藤原良房の養女で、良房は高子を天皇の女御に上げて藤原一門のさらなる勢力拡大をもくろんでいた。そんな父や兄・基経（椿火呂花／香寿たつき）に反発した高子は、宴から抜け出そうとしていたのだった。二人は互いに心惹かれ、逢瀬を深めていく。しかし二人の仲は良房親子に知られ、高子は隔離されてしまう。ふさぎ込む業平を、元貴族の梅若（柚希礼音／絵麻緒ゆう）や友人の安倍清行（涼紫央／初風緑）は案じるのだった。やがて業平は、入内が近づく高子をさらって逃げることを決意する…。

主な出演者真飛聖、映美くらら　他