元花組のトップ娘役、若葉ひろみは、実は下級生時代、人気男役だった。新人公演で演じた敵役などもやりがいがあったが、１９８１年に娘役に転向。松あきらの相手役としてトップ娘役に。その時代で特に印象に残る舞台と役は、『夜明けの序曲』の貞奴だったという。中でも、主役の川上音二郎が亡くなって、妻である貞が一人舞台に残りセリフを言うシーンは緊張したが、舞台人として、とてもやりがいがあったとか。松あきら退団後は、高汐巴の相手役に。大人のムードの２人の代表作は、『琥珀色の雨にぬれて』。妖艶なマヌカンの役も苦労したという。また、ダンスが大好きだった若葉が一番心に残っているのは、大浦みずきと踊った、『ジュテーム』の初恋のシーン。現役生徒へのエールの言葉もお聞き下さい。

主な出演者若葉ひろみ