文豪ヘミングウェイの生誕１００周年を記念して、彼が好んで描いた世界、第一次世界大戦のイタリア、スペインで命を懸けて戦う闘牛士、アフリカの大地、紺碧のカリブ海などを、レヴューの世界に持ち込んだ作品。星組トップスター・麻路さきの退団公演でもある。'98年星組・宝塚大劇場。作・演出は草野旦。麻路さき、星奈優里、稔幸 他。死に向かうヘミングウェイの脳裏に親交のあった人たちの姿が去来する。死神2人がヘミングウェイに「まだし残したことがあるはず」と囁き、ヘミングウェイは自分の過去を回想する。イタリア戦線で死神たちと激しく戦うヘミングウェイ。負傷兵となったヘミングウェイは最初の恋人アグネスと出会う。ヘミングウェイは小説の題材となる、生命の大地アフリカへ。ヘミングウェイが愛した女性たちは次々と彼の元を去り、孤独になったヘミングウェイの元に残ったのは一匹の猫だった。数々の思い出を胸に、今天国に旅立とうとしているヘミングウェイ。フィナーレは華やかなダンスで締め括られる。

主な出演者麻路さき、星奈優里、稔幸 他