近年上演された本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとで作品の楽しみ方をより深く伝授するトーク番組。第10回は2022年に上演された星組『ベアタ・ベアトリクス』をご紹介。19世紀半ばのイギリスを舞台に、画家であり詩人のロセッティを主人公に、史実に基づいたイギリス美術界の逸話を演出の熊倉飛鳥が独創的な視点と感性で描く意欲作、宝塚オリジナルのミュージカルです。今回のマイスターは、天性の感覚や独自の目の付け所で作品の楽しみ方をキャッチし、明るく優しくトークを盛り上げる、英真なおき。ゲストは、主人公の友人ウィリアム・ホルマン・ハント、通称ウィルを学生時代から晩年まで通して熱演した、碧海さりおです。『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜』での共演以来のふたりは、真面目に朗らかにテンポ良く盛り上がるトークを展開。「マイスターズチェック」のコーナーでは、実際に映像を見ながら“対極にある要素から生まれる美”について語り、日々懸命に芝居に向き合いながら、まっすぐにウィル役に正面からぶつかり、お芝居の楽しさが感じられるようになったことを、碧海はしっかりと語ります。また、一期上で初主演だった極美慎や兄弟団とのエピソードや貴重なオフショットも披露。こちらも見逃せません。今はもう懐かしく感じられる作品を、当時の出演者に想いを馳せながら、新鮮な発見や納得を持って味わい直せる30分―。英真が感じて認めた星組生のフレッシュな魅力、碧海の確かな成長と今後へのあたたかいエールが胸に残り、改めて作品を見直したくなる今回のトークを、どうぞお楽しみに♪

主な出演者英真なおき、碧海さりお