毎回、旅人が阪急沿線の小さな旅をご紹介しています。今回は、月組（放送当時）の妃鳳こころが、京都の烏丸を旅します。阪急京都線の烏丸駅を下車。最初に訪れたのは、1200年を誇る京都の歴史資料や民族資料が数多く展示されている京都文化博物館を訪れます。博物館の南側に位置する別館は、旧日本銀行の建物を利用し、当時の面影を残しています。次に訪れたのは、紫雲山　頂法寺。本堂の建物が六角形であることから、京の人々に“六角堂”として親しまれてきました。この六角堂には平安時代の説話も多く、平安遷都のおり、東西の道が一筋通る所に当たり、そこで天皇が使者をたて、少し南北のどちらかに移動してくれるように祈願したところ基石を残し御堂が北に約15メートル退いたという説が残されています。その基石は、へそ石として今も境内にあり京都の中心と言われています。太子堂ほとりの池には、寺坊があったことから池坊と呼ばれ、代々受け継がれて生け花の発祥の地としても知られています。最後に訪れたのは、京町家の佇まいを復元、改修して建てられた「くちろく」。お茶を頂くスペースの他、ちりめんを使った小物などが販売されている京の歴史に触れられるお店をご紹介いたします。（2004年10月初回放送）

主な出演者妃鳳こころ／ナレーション：一樹千尋