「名作 ことばの泉〜第二章〜」第22回は1985年月組公演『ときめきの花の伝説』をお届けします。1840年頃、オーストリー帝国は度々イタリアに侵攻し、支配力を伸ばしていた。そんな時勢にも関わらず開かれた盛大な夜会では、バローネ公爵が人目を惹く若い令嬢を連れていた。その正体は官憲から逃れるため変装しているレジスタンスの闘士、ジャン・マリオ・バレンタインであった。彼は脱獄を図って逃走中、メルリーニ侯爵夫人に助けられた。隠れ家としてバローネ家の小部屋にいたが、そこでバローネ家の一人娘アンジェラと出会う。マリオを見たアンジェラは恋心をつのらせてしまった。一月ほど経ち、マリオの仲間のアレッサンドロやステファーノが訪ねてきて、「リーダーが死んだので新しいリーダーにジャン・マリオが指名された」と伝え、マリオは仲間達の待つロマーニャの森へ帰っていったが、アンジェラはマリオのあとを追って、従姉妹のエレオノーラと共にやってきた。実はエレオノーラもマリオに思いを寄せていたのだ。ある日、レジスタンスのメンバーがローマの市中で集会を持とうとしていた時、官憲に逮捕されてしまった。難を逃れたマリオはなぜ情報が漏れたのか、誰か密告する者がいたのか、不審に思っていた。そんな時、アンジェラの筆跡と思われるメモがエレオノーラから手渡される…。イタリア統一に命を懸ける若き革命家と貴族令嬢との恋を雪組の華世京、風立にき、星沢ありさがお届けします。

主な出演者華世京、風立にき、星沢ありさ