「名作 ことばの泉〜第二章〜」第23回は1988年月組公演『リラの壁の囚人たち』をお届けします。1944年ドイツ占領下のパリ。井戸の周りに洗濯物などが干され、リラの壁に囲まれたうらぶれた袋小路の一郭にゲシュタポに追われて傷を負った英国特務工作員のエドワード・ランスがレジスタンスに助けられ、逃げ込んできたが、後難を恐れた住民たちが追い出そうとしたため、警官モランはエドワードをモランの娘ポーラの許嫁のジョルジュのいとこと偽り、住民たちを説得し、匿うことにした。ジョルジュは戦争で負傷し、車椅子での生活を余儀なくされていましたが、負傷した事で性格が変わってしまい、婚約者のポーラにも何かときつくあたっていたが、それでもポーラはジョルジュを献身的に介護した。同時にエドワードの看護も続けていたが、ポーラは次第に心優しいエドワードに恋心を感じ始める。そんなポーラに思いを寄せるウエイターのジャンはポーラに良い寄るが、エドワードに邪魔をされて彼に恨みを抱くようになる。一方、キャバレーの看板娘マリーはゲシュタポの指揮官ギュンターに言い寄られ困っている中、マリーの悩みに同情したエドワードは優しい言葉で慰めていた。それを見たギュンターはエドワードに不信感を抱く…。激動の時代、パリの街角を舞台に揺れ動く人々の物語を宙組の大路りせ、美星帆那、奈央麗斗がお届けします。

主な出演者大路りせ、美星帆那、奈央麗斗