近年上演された本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとで作品の楽しみ方をより深く伝授するトーク番組。第25回は2024年に上演された花組『Liefie−愛しい人−』をご紹介。オランダの小さな街を舞台に、新聞記者のダーンが街の人々と交流しながら、本当に伝えたい言葉を探していく…そんなあたたかなハートフル・コメディーです。今回のマイスターは、天性の感覚や独自の目の付け所で作品の見どころや楽しみ方をキャッチし、自然と明るく楽しいトークで盛り上げる、英真なおき。ゲストは、新人の新聞記者で、主人公のダーンと行動を共にするピーターを演じた、鏡星珠です。この間、『儚き星の照らす海の果てに』で共演したばかりのふたりは、常に明るく弾むトークを展開。「マイスターズチェック」のコーナーでは、実際に映像を見ながら「言葉のキャッチボールが生む“言葉を超えた想い”」について語ります。公演中は毎公演、汗だくになって走り回り、大人数での複雑なセリフのかけ合いが大変だったところ、チームワークを高めてやりきったこと、また役創りの中で、相手によって細かに距離感を変える表現を心がけたと、鏡は言います。オフショットや同期の真澄ゆかりとのエピソードなどもたくさん披露、そして番組の後半、英真への質問コーナーでは、“宝塚の魅力”を尋ねる鏡の姿が印象的でした。今はもう懐かしく感じられる作品を、当時の出演者に想いを馳せながら、新鮮な発見や納得を持って味わい直せる30分?。テンポの良い応酬が見事なふたりのトークをお楽しみのうえ、改めて作品を見直してみてください。

主な出演者英真なおき／鏡星珠