「名作 ことばの泉〜第二章〜」第26回は1991年月組公演『銀の狼』をお届けします。19世紀末、パリの街は“銀の狼”と呼ばれる殺し屋に戦慄を覚えていた。“銀の狼”の獲物は特権階級の人々や、墜落した政治家であり、警察が追っていたが、唯一の手掛かりは目撃された後ろ姿が銀色になびくたてがみの様であるということだった。この銀色の髪をした殺し屋はシルバと名乗り、ソフィーという女主人の館を隠れ家にしていた。同じ稼業である仲間のレイからの連絡はソフィーを通してなされた。ここを拠点にシルバの非情な殺人は繰り返されていたが、シルバには過去の記憶が一切なかった。自分が何者なのか確かめる術もなく、孤独と苛立ちで生活は荒れ、悪夢にうなされる日々だった。そんなある日、シルバは博覧会の会場に訪れていた国務大臣夫妻のジャンルイとミレイユに見覚えがあった。そして傷を負ったレイの弟分、バチスタの姿を見て記憶の一部が甦り…。記憶を失った殺し屋の波乱万丈な生き様を星組の稀惺かずと、飛翠真凜、藍羽ひよりがお届けします。

主な出演者稀惺かずと、飛翠真凜、藍羽ひより