近年上演された本公演以外の作品を取り上げ、出演者達の見えざる苦労や工夫、こだわりのポイントなどに着目。専科の“マイスター”と、当時その作品に出演していたゲストとで作品の楽しみ方をより深く伝授するトーク番組。第31回は、2025年に上演された花組『儚き星の照らす海の果てに』をご紹介。20世紀初頭のイギリスで起こった豪華客船タイタニック号の沈没事故を題材に、設計士たちの信念と絆、夢と愛、人間の強さを描いた宝塚オリジナルの感動的なミュージカルです。今回のマイスターは、天性の感覚や独自の目の付け所で作品の楽しみ方をキャッチし、明るく楽しくトークを盛り上げる、英真なおき。ゲストは、大手海運企業の社長であるジョセフ・ブルース・イズメイを演じた、夏希真斗。ふたりは終始ほがらかにトークを展開。「マイスターズチェック」のコーナーでは、実際に映像を見ながら“緻密に組み立てられた総合的な美”についてトークを弾ませます。英真たちより高い地位にある経営者、イズメイだからこそ視えていたものを意識し、単なる悪人ではなく彼の人間的な部分に着目しながら、丁寧に自分らしい役創りに向き合ったと、夏希はしっかりと振り返ります。今はもう懐かしく感じられる作品を、当時の出演者に想いを馳せながら、新鮮な発見や納得を持って味わい直せる30分―。確かな存在感を示して急成長を遂げた夏希と、ウィリアム・ジェームズ・ビリー役で出演した英真による、テンポ良く聞きごたえのあるトークと、当時の貴重なオフショット写真をどうぞお楽しみください。そして、この作品を改めてじっくりとご覧になってみてください。

主な出演者英真なおき／夏希真斗