1920年代のヨーロッパ、魔性の恋と神聖な愛に揺れる若者の心の遍歴、魂の彷徨を描く。'02年花組・宝塚大劇場・新人公演。作・演出は柴田侑宏。演出は正塚晴彦。新人公演担当は荻田浩一。蘭寿とむ、遠野あすか 他。第一次大戦から疲れきってパリに帰ってきたクロード・ベルナール（蘭寿／本役は匠ひびき。以下同じ）。彼にはフランソワーズ（桜一花／遠野）という婚約者がいたが、ある日フォンテンブローの森で妖しくも美しい女性シャロン（遠野／大鳥れい）と出会い、たちまち恋をしてしまう。彼女の取り巻きでジゴロのルイ（未涼亜希／春野寿美礼）によると、シャロンはただのマヌカンだという。ルイもまたシャロンに恋をしていて、クロードとルイの間には奇妙な友情が生まれる。ある日、シャロンが金持ちの紳士達とニースに向うとの知らせに、クロードとルイも同じ列車に乗り込む…。

主な出演者蘭寿とむ、遠野あすか　他