宝塚歌劇が誕生した1914年、欧州で戦禍の拡大のため、新たな旅立ちを強いられていた芸術家たちの青春群像を、ロートレックのポスターで有名な歌手アリスティド・ブリュアンと、謎の伯爵夫人アデルの愛の行方を中心に描くレヴュー劇。'04年星組・東京宝塚劇場・千秋楽。作・演出は谷正純。湖月わたる、檀れい、貴城けい（雪組）、大和悠河（宙組）　他。モンマルトルの酒場「ル・ミルリトン」には、経営者で歌手のアリスティド（湖月）目当てに、詩人のアポリネール（貴城）、画家のモディリアーニ（大和）、ユトリロ（真飛聖）など、貧しい芸術家たちが毎夜集まっていた。ある夜、店に「謎の伯爵夫人」と呼ばれる女性（檀）が現れる。彼女は若い芸術家に支援者を紹介しており、その日もロシア大公を伴っていた。しかし大公の尊大な態度にアリスティドが怒ってしまうと、「伯爵夫人」はこともあろうにテーブルに立ち上がり、「ラ・マルセイエーズ」を歌い出す。アリスティドはこの謎の夫人に心奪われるが…。

主な出演者湖月わたる、檀れい／貴城けい／大和悠河　他