現代のモナコを舞台に、「偽りから始まった恋」をお洒落な大人の恋物語として描いたオリジナル・ミュージカル。'99年雪組・宝塚大劇場。作・演出は石田昌也。轟悠・月影瞳・香寿たつき　他。一流ホテルの御曹司でありながら、父親の後継ぎを嫌ってニューヨークに滞在して早5年、ジェラール（轟）の小説は全く売れなかったが、父親からの仕送りで青春を謳歌していた。ある日父親から「今後仕送りはしないが、モナコに戻りホテルの社長となるべき“教育”を受け、私の決めた女性と結婚するなら、財産と社長の地位は保証する」という手紙を受け取る。独身主義者で、実業家に転身するも善しとしないジェラールだったが、友人のマーク（香寿）とスティーブ（汐風幸）に「借金返済のために結婚して社長になってもらわなければ困る」と、モナコに連れていかれる。父親である社長の出した条件とは、「サンドリーヌ（月影）という図書館に勤める女性を誘惑し、偽りの恋をし…そして捨てろ！」という一風変わったものだった。

主な出演者轟悠、月影瞳、香寿たつき　他