1952年初演の菊田一夫の名作の’04年花組・全国ツアー公演。インドネシア独立運動のために散った若者の悲恋物語。潤色・演出は植田紳爾。演出は谷正純。春野寿美礼、ふづき美世 他。第二次世界大戦後、オランダ支配下のインドネシアでは独立運動が激しさを増していた。その時代のうねりの中、ジャワ王宮の踊り子、実は独立運動のリーダーであるアリ・アディナン（春野）、その恋人アルヴィア（ふづき）、アディナンを執拗に追う刑事ハジ・タムロン（蘭寿とむ）、そしてアルヴィアの弟で運動の同志のオースマン（華形ひかる）、４人の運命がもつれる。タムロンはジャワ沖の島にアディナンを追いつめるが、崖から落ちたところを彼に助けられ、オランダの手先である自分の立場に疑問を抱く。やがて独立戦争が始まり、タムロンの尋問にアディナンの居場所を話してしまったアルヴィアは、彼を助けるためにポール警視総監（夏美よう）との結婚を承諾する…。

主な出演者春野寿美礼、ふづき美世　他