出会いと別れ、再会、人生のあらゆる縮図「駅」をテーマにしたファンタスティックなショー。大浦みずきの退団公演でもある。’91年花組・東京宝塚劇場。作・演出は草野旦。大浦みずき、ひびき美都、安寿ミラ 他。プロローグ「ジャンクション（踊る駅）」、夜明け前の大都会で一人の青年、ジャンクション・ガイ(大浦）が孤独を歌にする。その後、時計が逆回転し、駅は1920年代のレビュー小屋に変わり、“ジャンクション24”をドリームボーイ（大浦、安寿）、ドリームガール（ひびき)らが華やかに歌い踊る。「ジャズィー・ドリーム」、ストリートミュージシャンのレッド（真矢みき）がジャズフェアリー（華陽子）に誘われ、楽器の世界で時を忘れ踊り出す。昼下がりのプラットホームで恋人達（安寿、詩乃優花）とその2人を邪魔する掃除夫（大浦、磯野千尋）がコミカルに踊る「センチメンタルドリーム」。「ジャンクション（殺人狂駅）」、貴婦人を装った貴族泥棒、ノーブル・キラーS（ひびき）とその子分（愛華みれ、真琴つばさ）がアタッシュ・ケースを持って現れ、お金持ち、老人、ギャングなどの人々がそのケースを奪い合う。最後にゴッド・ファーザー（大浦）が銃を乱射し、ニューヨークは大停電に…。「ブレイク・ア・レッグ」、エバー・グリーン（大浦）が現れ、ダンサーを夢見た若き頃を回想する。若者のエバー（安寿）とその仲間（紫吹淳、匠ひびき、森奈みはる）がオーディションの稽古に励み、踊る…。燕尾服姿の男役らによるダンスよりフィナーレへ。

主な出演者大浦みずき、ひびき美都、安寿ミラ　他