宝塚の卒業生の現役時代と現在をインタビューと舞台映像で綴ったこの番組。今回は、元雪組トップ娘役の鮎ゆうきが登場。１９８５年に初舞台を踏んだ鮎は雪組に配属後、当初は男役として活躍。『スカイ・ハイ・スカイ』のペンギン坊やの愛らしさは話題になる。その後、１９８７年TBSテレビに出演。「舞台で男役になるのもまだまだだったのに、TVで普通の女の子を演じることはとても大変だった」と語る鮎だが、ＴＶから復帰後、娘役に転向、『風と共に去りぬ』新人公演でスカーレット役を演じる。また、１９８８年には、宝塚バウホール公演『おもかげ草紙』で杜けあきの相手役を務める。花魁という難しい役だったが、周りの皆さんが助けてくれたことが印象深いと話す。娘役の心得は女形の心構えに似ていると語る鮎だが、常に、キュートで可憐なイメージを失わなかった。舞台人としては「総てに誠意を持って・・・」をモットーにしていたという鮎だが、結婚することが夢だったという通り、退団後、幸せな結婚をして、今では２児の母。「やはり芝居が大好き」という鮎さんは、今後徐々に女優としても復帰したいと夢を語る。

主な出演者鮎ゆうき