井上靖著「楊貴妃伝」をもとに、中国唐王朝六代皇帝・玄宗と、天下の美女・楊貴妃の愛を描く。河村隆一がオリジナル曲を提供。大劇場公演に先立っての博多座公演。'04年星組・博多座。脚本・演出は酒井澄夫。湖月わたる、檀れい、大和悠河(宙組） 他。老齢の玄宗（湖月）の前に仙人（英真なおき）が現れ、彼を楊貴妃（檀）と過ごした夢の日々に誘う…。皇帝となった数年後、寵妃を亡くした玄宗は、亡き妃に瓜二つの美しい姫がいるとの、安禄山将軍（大和）の誘いで玉環と出会う。一目で彼女に惹かれた玄宗は、寿王（綺華れい）の妃となるはずのところを強引に連れ帰ってしまう。宦官の長・高力士（星原美沙緒）の勧めでひとまず寺に預け、半年後楊貴妃として迎えるが、そのとき安禄山将軍は彼女の親族、楊一族を要職につけるように進言し、玄宗はそれを受け入れる。楊貴妃との愛に溺れた玄宗はしだいに執務をおろそかにするようになり、人心は離れて行く。そして、安禄山将軍が乱を起こす…。

主な出演者湖月わたる、檀れい／大和悠河 他