第二次世界大戦前夜のパリを舞台に、亡命外科医と女優志願の娘の激しい恋を描いた作品。新人公演に代わって一日だけ行われた役替り公演。’00年雪組・宝塚大劇場。原作はレマルク。脚本は柴田侑宏。演出・振付は謝珠栄。役替り公演担当は荻田浩一。朝海ひかる、貴咲美里 他。パリには世界中から亡命者たちが集まり不安と絶望の中に暮らしていた。ナチスの強制収容所から逃れて亡命した外科医ラヴィック（朝海／本役は轟悠。以下同じ）もその一人だった。ある夜更け、ラヴィックは路頭を彷徨う女優志願の娘、ジョアン（貴咲／月影瞳）を助け、同じホテルの住人でクラブのドアマンのボリス（安蘭けい／香寿たつき）に頼み、ジョアンがそこで歌えるように手配する。失意のどん底にあったジョアンはラヴィックの愛情で甦り、激しい恋が生まれる。ラヴィックは友人の病院長、ヴェーベル（成瀬こうき／汐風幸）の依頼で闇手術をしているが、ある日通りかがりに応急処置を施した為、警察の尋問を受け、国外追放されてしまう。3か月後、パリに戻ったラヴィックは、ジョアンと再会するが…。

主な出演者朝海ひかる、貴咲美里 他