恋に生き、苦悩し成長する光源氏の情熱のドラマ。’81年初演作品の再演。’89年月組。宝塚大劇場。脚本・演出は柴田侑宏。剣幸、こだま愛、涼風真世 他。桐壺帝の子として生まれた光源氏（剣）は、帝の女御で亡き母にそっくりの藤壺（こだま）に幼いころから思慕の念を抱き、ついに罪深き一夜の逢瀬を持ってしまう。藤壺は源氏の子を宿し、冷泉帝となる若宮を産む。源氏は藤壺へのやるせない想いに悩み、女人遍歴をくり返す。妻の葵の上（邦なつき）はその一人、六條御息所（並樹かおり）の怨念に取り殺される。源氏は藤壺似の美少女・若紫（麻乃佳世）を引き取り、成長を待って紫の上（朝凪鈴）として妻に迎える。朱雀帝の尚侍となる、朧月夜（紫とも）との密通が原因でいったんは須磨へ落ちた源氏だが、都に帰った後は栄華を極める。しかし息子・夕霧（涼風）と、親友・頭中将（桐さと実）の子・柏木（天海祐希）の時代となり、運命の報復が意外な形でやってくる…。

主な出演者剣幸、こだま愛、涼風真世　他