薔薇をテーマにしたレビュー。'01年雪組・宝塚大劇場。作・演出は岡田敬二。轟悠、月影瞳、絵麻緒ゆう 他。冒頭はバラの三銃士（朝海ひかる、貴城けい、音月桂）が、序詞役のように、これから展開される内容を物語る。オープニングは、白バラのアーチからスターが次々に登場をして主題歌を歌う。「薔薇戦争」は吟遊詩人（絵麻緒ゆう）が、ヨーク家とランカスター家の悲劇を語る。両家の争いの犠牲となった、王子（朝海）と王女（紺野まひる）を悼み、ヘンリー・チューダー（轟）が両家を和解させる。「バラの露」はシ−クレット・ガーデンに誕生した美の女神アフロディテ（月影）と、アラビアの王子（貴城）の恋の物語。一変して「パッション・ローズ」では、黒薔薇のゴンドラの上に真紅の衣装の歌手（轟）が現れ、激しく華やかな場面が展開する。「冬から春へ」では、アイスバーグの歌手（月影）が、青春の日々を思い出し歌うと、吹雪の中からゴールデンハート（轟）が登場して、再び愛が復活し輝くバラの花が咲くことを信じて歌う。フィナーレは、スターがバラをテーマにした名曲を歌い継ぐ。

主な出演者轟悠、月影瞳、絵麻緒ゆう　他