今回スポットをあてるのは専科の萬あきら。「女の子が足を上げてはいけません！」と、バレエを習わせてもらえなかったという程厳しい家庭で育ったという萬。初めてタカラヅカを観劇して「ここに入りたい！」と思い、当初受験に反対だった家族を徐々に軟化させて、受験のためのレッスンに励み、見事音楽学校に合格。同期は72名の大所帯だったそうで、舞妓の格好をして立った初舞台の思い出は、72名全員が狭い部屋で一斉に着替えたりしてとにかく大変だったと話す。萬といえば“いぶし銀”という言葉がとてもよく似合う。重厚な芝居にキレのあるダンス。近寄り難ささえ感じる舞台上での萬であるが、インタビューで見せた表情は、驚くほど柔らかな雰囲気をたたえている。そんなギャップがまた、萬の魅力である。そんな萬に、これまでの思い出の舞台、将来の夢、そして萬にとっての「タカラヅカ」への思いに迫ります。

主な出演者萬あきら