焦土と化した妖精の国「アルカディア」が歌の力で甦るさまをレビュー形式で描く。'82年花組、宝塚大劇場。作・演出は大関弘政。松あきら、順みつき、若葉ひろみ 他。妖精の国アルカディアは、愛とミュージックとメルヘンのどれか一つが欠けても存在し得ない国であった。しかし、何千年かの時が経ち、それらを不要とするカイゼル・クローン（新城まゆみ）達が現れ、花園は踏み荒らされ、王城は廃墟と化す。王女サラ（姿晴香）は逃げようとする妖精たちを説得し、妹姫オードリー（若葉）はアルカディアを救ってくれる人物を探し求めて世界各地を廻る。そして、ミュージックを愛し、メルヘンを信じる4人、不思議な力を持つ歌を歌うロックの王様ジョー（松）、ジョーの友人で自分の音楽を求めてヒマラヤまでやってきたハリーこと早川一平（順）、そしてエミリオ（高汐巴）、ドミンゴ（平みち）を見つける。彼らはオードリーと共に、奇妙な深海艇でアルカディアを目指す…。

主な出演者松あきら、順みつき、若葉ひろみ　他