1910年代のパリ、芸術家が集まるモンパルナスを舞台に、不遇に苦しんだ天才画家モジリアニの生涯と恋をドラマティックに描く。'84年月組。宝塚バウホール。作・演出は大関弘政。剣幸・春風ひとみ 他。故国イタリアからパリにやってきた画家モジリアニ（剣）は、自分の絵の方向性に迷い焦燥していた。酒を飲んでは仲間のユトリロ（旺なつき）らと騒ぐ日々。英国の女流詩人ベアトリス（仁科有理）と出会うが、彼女との奇妙な生活もはかなく終わり、しかも病に冒される。そんなモジリアニを、ポーランドの詩人ズボロフスキー（桐さとみ）は励まし、応援し続ける。ある日モジリアニは清純な画学生ジャンヌ（春風）と出会い、結婚を決意する。ズボロフスキーが画商となり、公爵夫人（条はるき）の後援で個展が開かれるが、裸婦像が物議をかもし、失敗する。貧窮のなかジャンヌといたわり合いながらの暮らすモジリアニ。しかし病は進み、死の足音が近づいてきた…。

主な出演者剣幸、春風ひとみ　他