1983年の入団以来、印象に残る演技と素晴らしい歌唱力で多くの人を魅了してきた、出雲綾。'83年月組『春の踊り』『ムーンライト・ロマンス』で初舞台を踏み、星組に配属後は清楚な貴婦人から敵対する女役まで、幅広く演じる実力派として評された。とにかく夢中で役づくりに取り組んでいたと、当時を振り返る。また、そのずば抜けた歌唱力で、研究科7年に『ベルサイユのばら』東京公演では初めてのエトワールを務め、本公演では、10回のエトワールを務めた。当時、出雲にとってそれは大きなプレッシャーだったと同時に、大きな誇りであったと熱く語る。その後、宙組が誕生した際に宙組に移り、2002年には宙組の組長に就任。出雲は宙組の発展に大いに力を注いだ。その後、専科に移った後に月組の組長として活躍。ミュージカル『エリザベート』『ファントム』などでは、重要な役を演じてきた。サヨナラ公演となる月組公演『ME AND MY GIRL』について出雲は、「これまでのキャリアのエッセンスを、お見せできたら」と意気込みを語ります。

主な出演者出雲綾