英国演劇界伝説のシェイクスピア役者エドモンド・キーンの生涯を描いたミュージカル。キーンを扱った作品はアレクサンドル・デュマの戯曲、それを翻案したジャン・ポール・サルトル作「キーン〜或いは狂気と天才」があるが、今回の作品は、ピーター・ストーン脚本、作詞・作曲はロバート・ライト、ジョージ・フォレストで、'61年にブロードウェイで開幕したミュージカル版。役者である自分と実人生を生きる自分、その狭間で揺れ動く名優キーンの姿を描く。'07年星組・日生劇場。潤色・演出は谷正純。轟悠（専科）、柚希礼音、南海まり 他。19世紀初頭のロンドン。当代随一のシェイクスピア俳優と謳われるキーン（轟）だが、人々が求めるのはキーンその人ではなく、キーンが演じる芝居上の主人公達だった。キーンが唯一、本来の自分でいられたのは、プリンス・オブ・ウェールズ（柚希）との身分を越えた関係に於いてであった。、その関係もエレナ・デ・コーバーグ夫人（南海）の出現で揺れ動く…。

主な出演者轟悠／柚希礼音、南海まり　他