領土争いの絶えない中世の中国を舞台に、名もなき孤児に生まれながらも、皇帝になりかわり、その座を掴み取ることが出来た男の数奇な運命を描く。'05年星組・シアター・ドラマシティ。作・演出は児玉明子。安蘭けい、南海まり 他。時は中世、宗の治世。金との戦いに明け暮れる日々の中、宗の皇帝は皇太子が病弱なため国の未来を案いたが、側室が男児を生み、“龍星”と名付ける。皇后は龍星暗殺を企てるが失敗。宗の李宰相(磯野千尋）は、龍星を守るために自身の息子・霧影と龍星を入れ替える。しかし龍星は、金に人質として送られてしまう。金の烏延将軍（星原美沙緒）は戦場から連れ帰った孤児を、送られてきた龍星と入れ替え、金の密偵となるように育てる。“龍星”として立派に育った孤児（安蘭）は、皇太子として宗に呼び戻されることとなる。その頃宗では、宰相の息子・霧影（柚希礼音）が、新皇帝から密偵として金に潜入することを命じられていた。こうして、龍星（名もなき孤児）と霧影（実は皇帝の皇子“龍星”）は、互いに敵国を目指すことになる…。

主な出演者安蘭けい、南海まり 他