元外交官・春江一也の同名小説を舞台化した、骨太な現代史ロマン。硬直化した社会主義に異議を唱え、「人間の顔をした社会主義」を目指し、'68年に起きたチェコスロバキアの改革運動「プラハの春」。自由を求めて戦った反体制活動家の娘と、日本人外交官の男との命懸けの恋を描く。星組新主演コンビ・香寿たつきと渚あきの大劇場お披露目公演。'02年星組・東京宝塚劇場。脚本・演出は谷正純。香寿たつき、渚あき、彩輝直（専科） 他。チェコスロバキア日本大使館員の堀江亮介（香寿）は、ドイツ人女性カテリーナ（渚）と知り合い、激しい恋に落ちる。しかし、彼女は元東ドイツ社会主義統一党の活動家で、現在は官僚独裁主義に反発しプラハで反体制活動を行っていた。西側外交官でありながら「プラハの春」に関わり、カテリーナとの愛を深めていく堀江。国際ラジオ放送で自由を訴えるカテリーナ。しかしソ連軍が侵攻し、悲劇の日が訪れる。

主な出演者香寿たつき、渚あき／彩輝直　他