これまでに数多くお寄せいただいた「懐かしの名作が見たい」の声にお応えする新シリーズ「麗しの80年代を振り返る」。その第1回目は「民話ミュージカル」と銘打った'66年初演の日本物の小品を、'81年に花組により再演。'03年1月〜3月の宝塚バウホール25周年5組連作公演でも上演された。'81年花組・宝塚大劇場。作・演出は植田紳爾。高汐巴、平みち、若葉ひろみ 他。ある村に住む小天狗（平）が人間の娘・お八重（若葉）に恋をした。しかし、天狗の身では打ち明けるわけにもいかず、そのイライラを村人に対するいたずらで紛らわせる。しかし、当のお八重は村の若者・弥太（高汐）に片思い。そこで小天狗は弥太に化けてお八重に思いを告げる。すると、お八重は有頂天になってしまう。一方、いたずらに業を煮やした庄屋たちは小天狗を退治する者を募る。そのとき弥太に化けた小天狗がそれを承知してしまい、本物の弥太は小天狗に挑戦する羽目に。弥太を勝たせようと祈るお八重の姿を見て、小天狗は・・・人間の身勝手な行動に振りまわされる小天狗の悲喜劇が、コミカルに描かれる。

主な出演者高汐巴、平みち、若葉ひろみ　他