パリを舞台に、上流階級の青年とサーカスの花形スターが繰り広げる心温まるラブ・ストーリー。'08年雪組・東京宝塚劇場・新人公演。作・演出は木村信司。新人公演担当は大野拓史。蓮城まこと、愛原実花 他。大富豪の遺言が発表され、後継者として長男のジョルジュ(蓮城／本役は水夏希。以下同）の名が挙がるが、半年以内に貴族か上流階級の女性と結婚しなければならないという条件がついていた。ジョルジュは、結婚なんて早すぎると、親友のフィラント(香綾しずる／音月桂）やアルセスト(凛城きら／凰稀かなめ)に訴える。ジョルジュは、いつか出会う運命の人と結婚して、死ぬまでその人を愛すると信じていたのだ。したたかに酔った彼は、「困ったら教会へ行け」という父の遺言を思い出し、父と親交の深かったレオン神父（沙央くらま／未来優希）の居る教会へと向かうものの路上に倒れる。凍え死んでしまいそうな彼を助けたのは、マルキーズ(愛原／白羽ゆり)というサーカス団の花形スターだった。家を継ぐために、好きでもない相手と結婚なんかできないと悩むジョルジュに、マルキーズは恵まれているのなら、どうして自分に出来ることをしないのかと食って掛かる。彼の胸に彼女の言葉が深く刻まれる。立ち退きを求められているマルキーズのサーカスに、プロデューサーのアルガン(大湖せしる／彩吹真央)が来る。彼はかつてマルキーズの恋人であり、今は別の大きなサーカスを運営していた。

主な出演者蓮城まこと、愛原実花　他