源平合戦の時代に生きた、一人の武将の愛と青春を描いたミュージカル・ロマン。'85年星組・宝塚大劇場。作・演出は菅沼潤。峰さを理、湖条れいか、南風まい、日向薫、紫苑ゆう 他。平重盛の次男資盛（峰）は豪放磊落な武人だったが、加茂の河原で左近（南風）という宮仕えの女房と知り合い、愛しあうようになる。父重盛が急死すると所領は没収されるるが、資盛は平家を兄弟6人で守ってみせると意気を示す。四年後、源氏に屈した平家は都を捨て、資盛も左近との別れを惜しみつつ、それに従う。平家一門はひとまず太宰府に落ちつくが、院の代官に追われ、一ノ谷の大敗のあと、屋島に逃れる。その間弟清経は自殺し、兄維盛は出家し、資盛は孤独を深めていくが、その孤独を慰めてくれるのは遊女小雪（湖条）だった。やがて源義経の軍勢が背後に迫り、一門は海上に逃れる。資盛はこの世は一場の夢と悟り、弟有盛（日向）、忠房（紫苑）と、明日の戦いに最後の命を燃やすべく、海に向かって祈るのだった。

主な出演者峰さを理、湖条れいか、南風まい、日向薫、紫苑ゆう　他