砂漠の寒村に夢の街・ラスベガスを作った男の愛と野望の物語。宙組東京公演・千秋楽をもって退団する椿火呂花が、彩乃かなみとともに主演を務めた新人公演。'01年宙組・新人公演。作・演出は小池修一郎。新人公演担当は植田景子。椿、彩乃　他。ニューヨークの貧しい移民の少年レオナード（椿／本役は和央ようか、以下同）は、幼なじみのエヴァマリー（彩乃／花總まり）に贈られた勝利の女神のペンダントのおかげもあり、ロシアンルーレットの賭けに勝ち、その度胸を見込まれる。そして、これをきっかけにマフィアの世界に入ったレオナードはめきめきと頭角を現し、十年後には東海岸のカジノを束ねるまでになる。その勢いを駆って、ハリウッドに乗り込んだレオナードは、新聞王リチャード・テイラー（遼河はるひ／湖月わたる）のパーティーで歌姫アリアーヌに出会うが、彼女こそエヴァマリーその人だった。彼女はテイラーの庇護の元にあったが、二人は急速に惹かれ合う。レオナードはラスベガスにカジノ付きのホテルを建てるという夢を実現するが、オープニングの夜、エヴァマリーへの愛ゆえに悲壮な決意を固める。

主な出演者椿火呂花、彩乃かなみ　他