19世紀末の情熱の国スペインの、光と影のコントラストの強いコルドバとマドリードを舞台に、花形闘牛士の運命的な恋を、激しく切なく描いた物語。'85年に峰さを理主演により星組で初演、'95年に安寿ミラ主演により花組で再演された名作。'09年花組・全国ツアー。脚本は柴田侑宏。演出は中村暁。真飛聖、桜乃彩音、大空祐飛 他。エリオ（真飛）はコルドバ出身の花形闘牛士。勇敢でしなやかな戦いぶりはまさに芸術の域に達しており、スペイン随一の人気を誇っていた。また、エリオは師匠の娘アンフェリータ（桜一花）との結婚を控え、幸せの絶頂にいた。財界の実力者ロメロ(大空）の夜会に招かれたエリオは、ロメロの愛人となっていた初恋の人エバ（桜乃）と偶然再会する。そんな折、親友でライバル闘牛士でもあるビセント（愛音羽麗）とある伯爵夫人との許されざる関係が彼女の夫に知れ決闘となり、伯爵を傷つけてしまったビセントは、闘牛士の道を捨て夫人と駆け落ちする。ビセントの才能を惜しむエリオだが、彼もまたエバへの想いが再燃し、2人は密会を重ねていた…。

主な出演者真飛聖、桜乃彩音、大空祐飛　他