熱いリズム、燃え上がる恋、嫉妬の炎など、様々な「熱」の形を具現化した、情熱的でエネルギーに満ちたダンシング・レビュー。'09年宙組・博多座。作・演出は藤井大介。大空祐飛、野々すみ花 他。前夜「静寂（トランキロ）」、氷の世界で氷の女王（野々）と氷イエロたちが目覚める…。真紅の大階段、グラドス（大空）が静かに、内なる情熱を込めて歌い出す、第1夜「情熱（パシオン）」。第2夜「熱毒（ベネノ）」、一人残ったアパショナード（大空）が、ほてった熱を冷ますようにバラードを歌う。アパショナードは通りかかった清楚な少女チカに薔薇を一輪渡して去るが、チカは薔薇の棘で指を刺してしまう。廃墟では、バンピロ伯爵（北翔海莉）を中心とした血の舞踏会が開かれ、その夜の獲物となったチカは情熱の高まりを歌うバンピロ伯爵に魅かれて行く…。第3夜「熱視線（ケンチ・オリャール）」、ヴァレンチノ（大空）の2番目の妻ナターシャ（花影アリス）が彼を懐かしんで歌うと、ヴァレンチノが現れる。3つの映画の中でヴァレンチノと女たちとの妖艶なダンスが繰り広げられる…。第4夜「熱帯夜（トロピコス・ノチェ）」、南国に咲き誇る花々が美を競い合い、カーニバルが始まる。蜜蜂の王アベハ（大空）が登場し、祭のボルテージは一気に上がる。夜になり、アベハの前に一輪の蘭オルキデア（野々）が現れ、2人は恋に落ち、静かに、情熱的に踊る…。

主な出演者大空祐飛、野々すみ花　他