現代のドイツを舞台に、ベルリンの壁の崩壊をテーマにした壮大なスケールの物語。星組主演男役・麻路さきの大劇場お披露目公演。'95年星組・宝塚大劇場。作・演出は植田紳爾。演出は谷正純。麻路さき、白城あやか、稔幸 他。作曲家ヘルマン（麻路）は、9歳のとき、西ベルリンに使いに行った日にベルリンの壁が築かれ、東ベルリンに住む母ベアーテ（出雲綾）と引き裂かれたという過去を持っていた。ヘルマンは、母への想いと分断された祖国の哀しみを訴えるために「国境のない地図」を作曲。この曲とヘルマンの物語は大反響を呼び、日本人記者渡瀬（稔）から、隣人ザビーネ（白城）が東ドイツでベアーテと一緒に住んでいたことがあるという情報がもたらされる。そして念願の東ドイツ公演も実現することとなった。しかし招聘窓口となった文化省の女性ベロニカ（白城の二役）は、、ザビーネにそっくりだった。彼女は実は東ドイツ秘密警察の人間だった。次第にベロニカに心を引かれていくヘルマン。そしてベロニカもまたヘルマンに特別な気持ちを抱くようになる。

主な出演者麻路さき、白城あやか、稔幸　他