インドネシア独立運動のために散っていった若者の悲恋を絢爛豪華に描く。1952年初演の菊田一夫の名作の再演。'82年雪組・宝塚大劇場。潤色・演出は植田紳爾。麻実れい、遥くらら、寿ひずる 他。第二次世界大戦後、オランダ支配下のインドネシアでは独立運動が激しさを増していた。その独立運動のうねりのなか、ジャワ王宮の踊り子で、実は運動のリーダーであるアリ・アディナン（麻実）、その恋人アルヴィア（遥）、アルヴィアの弟で同志のオースマン（寿）、そしてアディナンの後を執拗に追う刑事タムロン（尚すみれ）ら、それぞれの情熱が交錯する。刑事として沖合の島にアディナンを追いつめたタムロンだが、闘って崖から落ちたところを、当のアディナンに命を助けられ、自分の立場に疑問を抱くが、それでもアディナンを捕らえなければならない事情があった。やがて、タムロンの罠によりアディナンは捕らえられる。そのとき、アルヴィアはアディナンの助命のために、警視総監ポールとの結婚を承諾する。

主な出演者麻実れい、遥くらら、寿ひずる　他