1930年代のモスクワを舞台に、魔法使いと魔女の末裔である、アメリカの下院議員の青年と「鉄の女」の異名を取る女性官僚のふたりが巻き起こす騒動を描く、スクリューボール・コメディ。'09年雪組・東京宝塚劇場・新人公演。作・演出、新人公演担当は大野拓史。蓮城まこと、愛加あゆ　他。18世紀末、モスクワの郊外では領主と司祭が、この土地の災いの種は特殊な能力をもつ一族、つまり「魔法使い」「魔女」らのせいだと民衆を煽り、オーバート（蓮城／本役は水夏希。以下同じ）とイレーヌ（愛加／愛原実花）の一族を迫害しようとしていた。それぞれの一族は迫害から逃れるため別々の地へと逃れた…。そして、時は巡り1937年モスクワ、ソヴィエトの革命20周年を祝うべく、レヴュー団を率いてやって来たアメリカ下院議員のアルバート（蓮城／水）は、このレヴューの成功を手柄に上院進出を目論んでいた。ところが、中央芸術事業局から上演申請を却下されてしまう。アルバートは秘書のヘンリー（彩風咲奈／彩吹真央）のアドバイスで、得意の「キラー・スマイル」を使って「鉄の女」の異名を取るソ連の女性官僚・イリーナ（愛加／愛原）を誘惑して再審査を認めてもらおうとするが、一方のイリーナは彼をスパイと疑って監視の目を緩めず…。

主な出演者蓮城まこと、愛加あゆ 他