カメラマン、実は殺し屋の男と、ある娘の奇妙な出会いから始まる、ハードボイルド・タッチのミュージカル。作・演出は正塚晴彦。'10年雪組・東京特別公演・千秋楽。音月桂、愛加あゆ 他。ビルの屋上で、一人の男が狙撃銃を構えている。静かにターゲットを狙うその男は、通り名をバードという一匹狼の殺し屋。表向きはガイ（音月）と名乗るフリー・カメラマンであった。鮮やかに目的を遂げ、その場を立ち去ろうとしたガイは一人の女が自分を見つめていることに気付く。しかし、女は一瞬の後、ビルから飛び降りてしまう。残されたバッグから、ガイはその女がレイチェル（愛加）という名であることを知る。レイチェルは一命を取りとめ病院に収容されていた。パリ市警のベルモンド（早霧せいな）は、彼女が狙撃犯を目撃している可能性があるとして事情を聞こうとするが、全ての記憶を失っていた。ガイは、彼女を始末するため病院に忍び込むが、レイチェルが記憶を失っていると知るや、当面の間自分の許に引き取ることにする。病院を出てガイの家へ向かう途中、レイチェルは見知らぬ男から親しげに声をかけられる…。

主な出演者音月桂、愛加あゆ 他