30年代、ベルリンで繁栄した劇場「ヴィンターガルテン」。ナチスが台頭する暗い時代を背景に、そこで再会した若者二人の運命を中心にした青春群像劇。'02年星組・東京特別・千秋楽。作・演出は齋藤吉正。朝澄けい、真飛聖 他。大晦日のヴィンターガルテン、パリで大人気のジョセフィン・ベーカー（秋園美緒）がショーを行っていると、一人の青年が逃げ込んできた。その男クローゼ（朝澄）は、かつてのこのホールのダンサーで、今や世界的なプリンシパルとなっていたが、ナチスに追われていたのだった。クローゼは、昔の親友でナチス親衛隊少尉のクラウス（真飛）に助けられる。クローゼはクラウスの恋人で諜報部員のヒルダ（叶千佳）が謎の死を遂げる直前に、彼女からクラウス宛ての一通の書類を預かったために、それを届けるべく、危険を顧みず、ベルリンに戻ってきたのだ。しかし、ヒルダ暗殺の容疑者としてクローゼの名が浮上し、クラウスとの友情に亀裂が走る。

主な出演者朝澄けい、真飛聖　他