英国の実在の詩人バイロンの爛熟した人生をモデルに、男爵でもある青年詩人の波乱万丈の生涯を描く。作・演出は太田哲則。'92年星組・宝塚バウホール。麻路さき　他。19世紀初めの英国。詩人のジョージ（麻路）は、美男で情熱的で、しかも男爵で、女性達の憧れの的であった。その上、出版する本が次々とベストセラーとなるが、ジョージの浪費癖は出版元のマーレー（一樹千尋）には頭痛の種だった。スペインの伝説「ドンファン」を書き始めると、ジョージ自身の生活も、ドンファンのように愛を求めてさ迷い始めた。ジョージとその作品を社交界に紹介した恩人の伯爵夫人アナベラ（神矢夕紀）、友人の恋人エリザベス（花總まり）、エリザベスの従姉妹カロライン（乙原愛）…など。ジョージの母が亡くなり、母に嫌われていることを気に病んでいた彼は、とうとう書く気力をなくしてしまう。女性達との件では世間の批判が益々厳しくなったこともあり、ジョージはヴェニスへ出掛ける。そこに幼なじみのテレサ（万理沙ひとみ）がジョージの母からもらったという手紙を持ってくる…。

主な出演者麻路さき　他