スペイン・セビリアを舞台にした、青年士官ドン・ホセと奔放な女カルメンの運命的な恋と死。オペラなどで有名なメリメ原作の「カルメン」を、ホセを主人公として、柴田侑宏が脚色し、謝珠栄が演出・振付を担当。'99年宙組公演・新人公演。ホセ（本役・姿月あさと）は新人公演初主演の久遠麻耶、カルメン（同・花總まり）は南城ひかりが演じる。ドン・ホセは、婚約者ミカエラ（遠野あすか、本役・陵あきの）がありながら、情熱的なジプシーの女カルメンに出会い、強く惹かれる。ホセは傷害事件を起こしたカルメンを逃がし営倉入りとなるが、釈放後彼女と再会し、軍隊を脱走する。やがて、悪の道に深く入りこむようになり、ついにはカルメンの夫ガルシア（風輝マヤ、本役・和央）を殺しジプシーたちのボスとなるが、自由奔放なカルメンは、新しい恋人である闘牛士のエスカミリオ（朝比奈慶。本役・湖月わたる）との恋を楽しんでいた……。久遠が恋に自滅する男を、初々しく熱演している。

主な出演者久遠麻耶、南城ひかり　他