1990年代頃の宝塚バウホール公演の名作を、貴重な映像のダイジェストと、新収録の朗読でご紹介する番組。今回取り上げる作品は、汐風幸の宝塚バウホール公演初主演作品となったバウ・ミュージカル『ボンジュール・シャックスパー』（1992年月組、太田哲則 作・演出）。19世紀のロンドンを舞台に、いつか全世界の劇場を征服する役者を目指すシャックスパーを主人公に、青春と栄光と挫折、そして死を描いた物語です。この物語の主人公は、実在した英国の舞台俳優エドマンド・キーンがモデル。ちなみに、「シャックスパー」は「シェイクスピア」のもじりという遊び心に溢れたネーミングです。おなじみの「オセロー」「ハムレット」「マクベス」「リア王」の名台詞の数々を、主人公が自分の心情を託して喋り、この作品の見所の一つを担っています。演出家・太田曰く「この物語は19世紀英国のバックステージ物」とのこと、英国王室の実在の人物や狂言回し役、果ては悪魔や死神が描くバックステージってどんな世界なのでしょう？！どうぞお楽しみに！（2012年10月初回放送）

主な出演者風羽玲亜