1990年代頃の宝塚バウホール公演の名作を、貴重な映像のダイジェストと、新収録の朗読でご紹介する番組。今回ご覧いただくのは、海峡ひろき主演のバウ・ミュージカル・ファンタジー『アロー・アロー・キャメロット？』（1994年花組、太田哲則 脚本・演出）です。英国の伝統的なおとぎ話である「アーサー王物語」をベースにした作品ですが、その中でも1885年にマーク・トウェインが書いた「アーサー王宮のコネチカット・ヤンキー」という、19世紀の人間が6世紀にタイムスリップしたらどうなる？という設定で描かれています。アーサー王は、自分を慕う騎士を世界中から集め、円卓に座らせて上下を失くし、自由で平和な理想の国を築いた人物ですが、そんな理想が19世紀の人間にとってはどのように見えるのかがユーモアと皮肉たっぷりに描かれています。実力派の海峡が主演し、ヒロインに渚あき、その他に匠ひびきや瀬奈じゅんなど、後にトップとなるスターが多数出演するバウ作品、どうぞお楽しみ下さい。（2013年4月初回放送）

主な出演者花里まな