20世紀初頭に活躍した伝説のバレエ・ダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーの半生をミュージカル化。豊かすぎる美貌と才能が、一人の男にもたらした栄光と破滅をドラマティックに描く。作・演出は原田諒。'11年雪組・宝塚バウホール。早霧せいな、愛加あゆ 他。1910年。ロシアバレエ団によるパリのオペラ座公演「シェエラザード｣の初日。観客は皆、金の奴隷に扮したヴァーツラフ（早霧）の妖しく美しい舞に酔いしれた。バレエ団の主宰者であるセルゲイ（緒月遠麻）は、いつの日か世界中の人々にロシアバレエを一流の芸術だと認めさせるという夢があった。ヴァーツラフの才能を見出し、彼の踊り、そして彼自身を心から愛するセルゲイ。ヴァーツラフは自分を見出し、育ててくれたセルゲイの愛情を感じつつも、自分が進みたいと願う方向との間で苦悩していた。次回作の稽古の途中、人に合わせて踊ることが苦手なヴァーツラフはプリマのタマラ（五峰亜季）を怒らせてしまう。たまらず稽古場を飛び出したヴァーツラフの後をバレリーナのロモラ（愛加）が追いかける…。

主な出演者早霧せいな、愛加あゆ 他